Experience Assessmentでは三つのレポートの提出が求められます。
- Knowledge and Impact Report
- Behaviour Report
- Your Professional Development Report
中でも最も重要と思われるのが、Knowledge and Impact Reportです。もっとも分量が多いということが、その重要さの印ではないでしょうか。
ここでは、HRに関して、自分の専門性を証明する必要があります。ぼくの場合には三つのエリアに分かれていました。
- expertise on people
- expertise on work
- expertise on change
ただ、専門性を証明すると言っても、自分の理解や知識を証明するわけではありません。レポートの名前はKnowledge and Impact Reportです。つまり、自分のHRにおける専門性を使ってどのようなインパクトを与えたかを証明するのです。
たとえば、HRプロフェッショナルとして取り組んだ人事の施策がステークホルダーに対してどのような価値を作り出したのか。自分が取り組んだ施策とその背景について簡潔に説明を与え、その価値について定性的な面と定量的な面とから記述する必要があります。そして、それぞれに対して英語での文字数が決まっています。文字数に関しては上限があります。10%を超える量で提出することは許されません。システム上ロックがかかります。一方、少ない場合には制限はありませんが、あまりに少ないと説得力がありません。
なお、参加者にはガイドが与えられますので、それをよく読むことが求められます。そこに、回答のサンプルもありますので、どのような形で回答すればいいのか、モデルを知ることができます。
ただ、モデルを知ったところで、自分の仕事が作る価値や与えるインパクトを日頃意識していないようでは、この8週間でなんともしようがありません。そういう意味では、面接よりも厳しいかもしれないと思いました。
Experience Assessmentは分量が多いため、毎週末に時間を取っておかないとあっという間に8週間は過ぎてしまいます。私は、まずは問題を全部見た上で、取りかかれそうなところから取り掛かりました。また、8周目は最終チェックと考えていたので、5週間くらいでほぼ仕上げて残りの1−2週でそれをよくすることで7周でほぼ完了することを目指しました。
過去五年間にしてきた仕事を思い出すのは大変な作業です。なぜなら、レポートを提出するには細かいことを思い出す必要があるからです。特に、Behaviour Reportでは、いわゆるCompetency-based questionsに似ていますので、詳細まで思い出して初めてレポートに使えるかどうか判断ができます。思ったよりこの作業が大変でした。
次はレポートの提出後に行われるステップについて話をします。