Sunday 19 September 2021

CIPD: Experience Assessment (1)

 CIPDの資格を得るということは、結局のところ、何らかのメンバーシップを獲得するということになります。Qualificationを勉強し始めることで得られるメンバーシップはStudy membershipです。その後、取得したQualificationに応じて、Foundation membershipやAssociate membershipが付与されます。

Qualificationを勉強するには時間がかかりますが、経験が少ないHRプロフェッショナルにとっては、HRを体系的に学習できる貴重な機会です。一方で、経験を積んでいるHRプロフェッショナルにとっては時間がかかりすぎると思うかもしれません。そのような場合はExperience Assessmentがいいと思います。

説明を読んだところで、最初に行うことはPre-assessmentを受けることです。これにより、次の中からどのメンバーシップを目指すのが適切か見極めることが出来ます。

  • Associate membership
  • Chartered membership
  • Fellow membership

オンラインでのPre-assessmentを受けるには、登録が必要ですが、この時点では費用は発生しません。また、Pre-assessmentは上の三つのすべてに対して受けることができます。わたしは、Chartered membershipしか試しませんでしたが、今から思うと、Chartered membershipのPre-assessmentとFellow membershipのPre-assessmentとそれぞれ受けて見てもよかったなと思っています。

上の結果により、合否判定予想がでてきますので、それに基づいてメンバーシップを選ぶといいと思います。実際にExperience Assessmentを開始するには、GBP2,000-2,500ほどの前払いが必要です。受けたけれども合格しなかったというのではもったいないですので、合格できそうなメンバーシップを選ぶのが得策だと思います。

Experience Assessmentのいいところは、期間が4ヶ月で済むというところです。Application Formを記入し、PDFにスキャンをしてE-mailで送付すると、英国から担当者が電話をしてきます。Application Formには支払い情報は記さないので、この電話を通してたとえば、クレジットカードの情報を渡すことになります。ポリシーにより、メールでクレジットカードの情報はやりとりしないことになっていると説明がありました。

自分でExperience Assessmentに申し込んだときには、簡単なインタビューを受けて終了すると思っていたのですが、実は思ったより大変でした。電話で開始日を決めると、そこから8週間でOnline assessmentsの提出を完了する必要があります。

量はかなりありますので、開始してから8週間は気を抜く暇はありません。わたしも、8週間は毎週末を提出の準備に当てていました。さまざまな質問に対して、自分がインパクトを与えたことを証明する必要があります。中には、添付書類が必要な質問もあります。また、二名のStakeholdersのフィードバックも必要です。Experience Assessmentを開始するときには、上司などに了解を取り付けるほうがいいと思います。

8週間の途中で、Professional Discussionの日取りを決めます。これは、提出物の締切から3週間たってから設定されるビデオインタビューです。Assessorがアサインされ、その人と最大3時間の話し合いがあります。

これをもって、Experience Assessmentは終了。その後一ヶ月ほどで結果がE-mailにて通知されます。

基本的に、課題、提出物、課題の補助資料、Professional Discussionとすべて英語で行われますので、高度なEnglish proficiencyが必要です。TOEIC730を切るようなレベルではかなり難しいと思います。

特に、Chartered memberやFellow memberを目指そうとすると、これはPostgraduate qualificationと同じレベルです。つまり、MBAレベルの資格ですので、MBAを英語で受講できる英語力は必要だと理解ください。

次回は、8週間で提出するOnline assessmentsについて話をします。

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