Monday 20 September 2021

CIPD: Experience Assessment (2)

 Experience Assessmentは大きく分けて三つのステップから構成されています。

  1. Stakeholdersのフィードバック
  2. Assessments
  3. Professional Discussion

Stakeholder Feedback

まず、私が受けたときには、二名からフィードバックを得ることが必要でした。友人では、フィードバックを与える対象とはなりません。あくまで、仕事で関わった人を選ぶ必要があります。CIPDからメールで依頼が行きますので、自分で決めた後は、本人に断りを入れて承諾を得る必要があります。承諾をしてもらってから、メールアドレスと名前をオンラインで記入すると、後はCIPDが行ってくれます。フィードバックには時間がかかりますので、最後にお願いするよりは、まずは、こちらから始めるのがいいと思います。

Assessments

CIPDのExperience Assessmentでは、基本的に提出はオンラインで行います。E-mailで連絡されるリンクとアクセス方法をもとに、オンラインで記入をしたり、書類をアップロードしたりします。システムは比較的安定していますが、分量が多いので、私はまずはEvernoteでドラフトを作っていました。

前の記事でも書きましたが、この自己評価は思ったより大変です。一週間だけコーヒーを片手に終わらせようなんてものではありません。8週間時間が与えられているのには訳があります。それだけ時間がかかる分量だということです。

  • Knowledge and Impact Report
  • Behaviour Report
  • Your Professional Development Report
  • Stakeholder Feedback

Stakeholder Feedbackは先に取り上げましたので、ここでは割愛します。そもそも、自分が書くものではありません。ここでは、自分が書く必要のある三つについて取り上げます。

わずか三つと思いませんでしたか? 三つレポートを書けばいいんでしょう。実は、それぞれにたくさんの質問があり、それに指定されて文字数以内で書かなければいけません。 

Knowledge and Impact Reportでは、6つのセクションに分かれていました。後半では、エビデンスをアップロードしたり、エビデンスをサポートしてくれる人の名前を入れたりするのですが、主なコンテンツは以下の三つでした。

  1. Being an expert on people
  2. Being an expert on work
  3. Being an expert on change

三つと書くと、簡単にこなせそうですが、そんなことはありません。たとえば、Section 1: Being an expert on peopleでは、さらに6つの質問がありました。基本的にはSection 1 - Section 3がメインで、これが全部で12の質問がありますが、中には一つの質問の中に複数のサブ質問があることもありますので、実質的には20の質問に答えることになります。 

組織の文化に対して自分がどのようなインパクトを与えたのか、その例を示してほしいとか、どのように巻き込んだのかなど説明を求められます。また、そのうちのいくつかに関しては、実際のエビデンスを求められます。

したがって、ただ、普通にHRBPをやっていますとか、HR部門をManageしていますというレベルでは説得力のある回答をすることは難しいと思います。過去五年間に自分がしてきた仕事の棚卸しをして、その中から、質問に合いそうなものを選ぶ必要があります。これは、思ったより大変な作業です。

CIPDでは、次の三つのPrincipleを大切にしています。

  1. Principles-led
  2. Evidence-based
  3. Outcome-driven

 とりわけ、下の二つはとても大切です。自分がHRプロフェッショナルとして働いてきたことが、どのような成果(outcome)を生んだのか。そのエビデンスはあるのか。また、自分が提案してきたHR政策はエビデンスに基づいているのか。経験と勘はHRにおいて重要ですが、これに加えてData Analyticsを日頃から実践することも大切だと、改めて感じました。

Behaviour Reportはコンピテンシーに近いと思います。HRプロフェッショナルとして、しっかりとした倫理観に基づいて行動しているか問われます。Knowledge and Impact Reportよりは楽だと思いましたが、それでも、14の質問から構成されています。

Professional Development Reportは、自分の強みと今後の成長課題をレポートするものです。こちらが三つの中でもっとも分量は楽でしたが、上の二つのレポートをこなしていく中で、強みと課題が明確になりますので、最後にとっておいていいと思います。

少し長くなりましたので、今回はここで終わりにして、次回に続きを書きます。

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