Saturday 29 October 2016

オープンオフィスはいいのか?

オープンオフィスというのが流行っているそうです。従来のオフィスというのは、座るデスクが決まっていて、部署によっては隔離されている場所もあります。たとえば、人事部は気密性の観点から隔離されているのが普通です。
これでは、コミュニケーションが阻害されるという考えのもと、壁を取っ払い、さらには定住するデスクもなくすことで、ダイナミックに社員が交流するのを期待したい。その結果生まれたのがオープンオフィスです。
もし、願った結果が得られるのなら、これほどいいことはないでしょう。でも、実際はどうなのか? 科学的に考えるとするなら、コミュニケーションという測定しにくいものを何らかの方法で定量化して測定する必要があると思いますが、実際にはどうなのでしょう?


定量化したわけではまったくないのですが、上のブログでは、率直にオープンオフィスの罪について語っています。簡単に言うと、自分のデスクのそばにうるさい同僚が座るようになってしまい、集中ができない。彼らが夕方になっていなくなって初めて仕事ができるというものです。
オープンオフィスはマクロ的観点から生産性とコミュニケーションにアプローチしたものですが、上の例を見ると、マクロの利点がミクロの欠点で打ち消されています。やはり、オープンオフィスをつくるよりは、社員が素敵なオフィスと思うようなきれいで明るいオフィスが速いのかもしれません。

ぼくの直感では、10年もしたらオープンオフィスなんて誰も言わなくなるのではないでしょうか。どうも表面的すぎるし科学的根拠もないように思えるのです。ひとつの部署が50名と大きくてコミュニケーションが悪いから、部署の大きさを5名にすればコミュニケーションはよくなると言われたらみなさんは信じますか? ぼくは経験上、絶対ありえないと思います。5名になると人間関係がより濃厚になるから、中にいやな人がいると、コミュニケーションの問題はより浮き彫りになるだけです。 やはり、マクロの利点がミクロの欠点に消されてしまいます。

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