Wednesday 23 January 2013

人が先か、組織が先か

野球やサッカー、バスケットボールのプロチームを見ていると、1名の選手が入ることで、チームの業績が飛躍的に高まることがあります。一方で、素晴らしい選手が集まっているのに成績が芳しくないチームを見かけることもたくさんあります。その逆で、有名な選手はほとんどいないのに驚くほどすばらしい成績をあげるチームもあります。

一名の選手、いわば個人がチームの成績を生み出すのか、それとも、組織の力がチームの成績を生み出すのか? 人事に携わらなくても、組織に属している人には興味深い質問です。

とある本に、スポーツのプロチームでは、個人がチームの業績に占める割合は20%だとありました。その本の中では、個人:組織のインパクトは1:4ともありました。いずれにせよ、組織が業績に及ぼすインパクトは個人のそれの4−5倍あるということになります。

つまり、組織がチームの成績に及ぼす影響の方が大きいということになります。もし、一名のプレイヤーが組織に影響を与えるのであれば、組織はチームの成績に大きい影響をおよぼすため、想像できなかったすばらしい業績を築くことになるのでしょう。

だからこそ、人事プロフェッショナルは、組織のアーキテクチャの設計を担うという大きな役割をより認識し、それを果たさないといけないのだと思います。私もがんばりたい。

一読ありがとうございます。

No comments:

Post a Comment

Two advocacies

 みなさんは、「advocacy」という英語の単語をご存知でしょうか? もともとは、 動詞の「advocate」から派生した単語です。「advocate」とは「代弁する」という意味です。「advocacy」は代弁、代弁者という意味になります。 HRにはふたつの「advocacy」...