先日、定年を迎えた方のお話を小耳に挟みました。その中で感じたことは、まだまだ現役として働ける人たちを活かす方法はないのだろうかということです。60歳定年は、平均寿命がまだまだ低かったときの時代の遺産で、今後は定年65歳になるでしょうが、その時にはさらに平均寿命が伸びて、70歳までバリバリ仕事のできる人が増えているでしょう。そういった才能をどうにか活かしたい。
考えついたのは、次の質問です。
(1) 働く女性をサポートする形でシニア人材を活かせないだろうか? 子供を育てる女性・男性の労働力が2/3になるとして、残りの1/3をシニア人材で補うという考え。この方法だと、双方にフレキシブルな時間を提供できます。
(2) 新卒の初年度にメンターとしてシニア人材を起用できないだろうか? つきっきりというのではなく、やはり、半日だけシニア人材が新卒の面倒を見るという形にします。
恐らく、上のようなイニシアチブは取られていて、私が知らないだけなのかもしれません。ただ、ポイントとなるのは、シニア人材の報酬だと思います。子育てを終わったシニア人材は多額の資金を必要としていないはずです。彼らが必要なのは、自分たちが必要とされているという実感と、時間の都合と、フェアな報酬です。したがって、比較的安価にシニア人材の労働力を手に入れる方法が確立することが大切なのだろうと思います。
この点に関しては私も勉強が足りないので、もう少し勉強してみます。
組織が持続していくためには、絶え間なく変化する環境に対応して進化を続けなければならない。組織を構成するのは個人だが、個人の行動を制限するのは組織だ。組織が成功を築くためにどのような判断を行うのか、そして判断を行うためにどのような質問をするのか? 個人と組織の意思決定及び質問の質、そして、進化能力が組織の能力ではないかと考えています。
Sunday, 11 November 2012
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