フットサルのワールドカップで、日本は惜しくもベスト8入りを逃しました。カズが好きな選手のひとりということから応援していたので残念です。
現在45歳になるカズをフットサルのワールドカップ代表に入れたるという決断は、戦力の点でいろいろ迷うところもあったと思うのですが、人事戦略から考えると正しい判断だったと思います。それは、カズのリーダーシップの質が高いからです。
リーダーシップの定義は難しいのですが、リーダーシップに期待される一番の役割は、組織を勝利に導くことです。これは、今回のようなフットサルのチームだろうが、大企業だろうが差はありません。フットサルの場合は、勝利とは文字通り試合に勝つことであり、目標としていた地点まで到達することです。
ピッチ上でリーダシップを発揮する人もいれば、ピッチを離れてもリーダシップを発揮する人がいます。カズは間違いなく、どちらでもリーダシップを発揮する人です。カズというブランドで世間の注目をフットサルに集め、45歳になっても現役にこだわり、それを維持するために努力する姿に、フットサルのメンバーは鼓舞されたことでしょう。それが、初のグループリーグ突破という快挙を呼んだのだと思います。
このようなリーダシップを発揮する選手を、現役から外すのは非常に勿体ない。1998年のフランスワールドカップでカズは日本代表から外れましたが、私は、たとえピッチに出すのが10分だけだったとしても、カズをワールドカップ代表に招集するべきだったとおもいます。彼のリーダーシップがチーム全体に与えた影響は相当あったはずだからです。
室の高いリーダーシップはなかなかあるものではありません。みなさんの組織にもカズのような存在の人はいませんか?
組織が持続していくためには、絶え間なく変化する環境に対応して進化を続けなければならない。組織を構成するのは個人だが、個人の行動を制限するのは組織だ。組織が成功を築くためにどのような判断を行うのか、そして判断を行うためにどのような質問をするのか? 個人と組織の意思決定及び質問の質、そして、進化能力が組織の能力ではないかと考えています。
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