今朝の日経新聞で、大手企業が65歳までの雇用延長を織り込んだ給与体系を提示していると報じています。今後、日本において若年労働人口が減少することを考えると、日本が労働人口を確保する方法は二つしかないでしょう。つまり、
1) 海外から労働者を輸入する
2) シニアの労働者を確保する
そういう文脈から考えると、65歳までの雇用延長は現実的なアプローチだと思います。ただ、労働人口の流動性が低い日本においては、これとどう向き合うかは各企業にとって悩ましいところです。外資系企業においては、60歳の定年まで働くことはあまりないため、また、外資系企業は規模がいわゆる中小企業に近いため、日本の大企業と比べるとインパクトはかなり限られています。一方、日本の大企業にとっては、重要な課題でしょう。
この課題はマクロレベルで存在するものなので、人事プロフェッショナルが一つの企業というミクロレベルで解決案を探すのではなく、企業を超えて方針や実践を共有する交流の場が大切だと思います。
Today's Nikkei newspaper reported a few cases where Japanese big firms proposed a revised salary system to cope with the extension of the employment in the context of aging society. Japan has been already facing an issue of diminishing younger labour force and this will leave us two solutions:
1) Source labour force internationally
2) Source aged population
Given the above context, it is a realistic approach that the government has decided to enforce the extension of employment until 65 years old. This has limited impact to Japanese branches of foreign based companies because the size is relatively small (small to medium size) and few people work until the retirement age in foreign based companies. However, this is a big issue to Japanese large firms.
This is an issue on a macro basis. I think that it is useful to provide a place for exchange where HR professionals can share the policies and practices across companies.
一読ありがとうございます。
組織が持続していくためには、絶え間なく変化する環境に対応して進化を続けなければならない。組織を構成するのは個人だが、個人の行動を制限するのは組織だ。組織が成功を築くためにどのような判断を行うのか、そして判断を行うためにどのような質問をするのか? 個人と組織の意思決定及び質問の質、そして、進化能力が組織の能力ではないかと考えています。
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