業界には様々な思い込みが存在します。たとえば、金融業界なら、転職はお金だけでするだろうという思い込み。テクノロジー業界では、大切なのは技術だろうという思い込み。
業界にかかわらず、組織は複数の人で構成されています。業界にかかわらず、絶対的な競争優位は存在しません。一時的に競争優位を創りだしたところで、すぐに模倣され追いつかれます。
では、何が組織を市場において特別な存在にするかというと、結構は「人」なのです。ここで、「人」には複数の意味が込められています。
(1) 個人の能力
(2) マネジャー全体の能力
(3) 個人や意思決定を形作る企業文化やプロセス
グーグルでは、マネジャーに対して次のような原則を定義しているそうです。
(1) いいコーチであること
(2) チームをエンパワーメントし、マイクロマネジメントをしないこと
(3) 社員の成功と健康に興味を示すこと
(4) 生産的であり、結果主義であること
(5) コミュニケーションをよく取ること、そして、チームの声に耳を傾けること
(6) 社員のキャリア・ディベロップメントを助けること
(7) チームに明確なビジョンと戦略をもつこと
(8) チームにアドバイスができるようにキーとなるテクニカルなスキルをもつこと
最後のところが技術を誇る集団らしいのですが、それ以外は技術ではなく人と集団に関する原則であるところに注目ください。目新しい内容は含まれていませんが、原則はとても妥当ですから、これをどのくらいまで実践するかだと思います。
みなさんの組織のマネジメントの質はどうでしょうか?
<a href="http://blog.with2.net/link.php?1435463">いつも一読ありがとうございます。</a>
組織が持続していくためには、絶え間なく変化する環境に対応して進化を続けなければならない。組織を構成するのは個人だが、個人の行動を制限するのは組織だ。組織が成功を築くためにどのような判断を行うのか、そして判断を行うためにどのような質問をするのか? 個人と組織の意思決定及び質問の質、そして、進化能力が組織の能力ではないかと考えています。
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